団体戦が開幕 
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  弱めな男子は、簡単にボコられ、コテンパン




あっちでもこっちでも乱闘が繰りひろげられている。
弱めな男子は、簡単にボコられ、コテンパンにやられている。


マサキ君もショウコに善戦している。
こちらは、喧嘩というよりいちゃいちゃなミックスファイトですね。

それでも、マサキ君の手がショウコのお尻をさわる。
すかさず、ショウコは顔を赤らめ、それを振りほどき、胸があたるように優しくヘッドロックをしかける。なんとも羨ましい、情景である。


運動暦のある、パワフルな男には、さすがの女子レスラーも投げ飛ばされたり、蹴られたりと苦戦こそしているものの、ほぼどこを見ても、女子レスラーがコテンパンに男達を倒しているようだった。

ただ、
これでは、元もとの対戦に移れない。

痺れをきらしてか、

ケイコやユウコがマイクパフォーマンスで一旦停止する。
異様な雰囲気のまま、代表5名づつの当初の対戦に戻す形となる。


だいぶ痛めつけられた男達は、敵わないとみたのか、一旦引き、代表者たちにゆだねるのであった。

1対1の勝負。
待ったなし。

ASWの選手は全てトップの女子プロである。
果たして、プロレス素人がどこまで闘えるのかといった所だが、先鋒戦は、重要である。
よく、プロレスであれば、勝ち抜き戦が採用されるが、今回は、柔道や剣道でおこなわれている団体戦の要領で5名各々が闘うが、先に3勝した方が勝利とする。
ただし、負けた女子レスラーがいた場合は、ケイコとのミックスマッチが勃発。
ケイコが負ければ、勝利した男達のザーメンが受けなければならない


というルールでこれは、男子のとって都合の良いルールだし、実際、自分らのエースであるケイコを汁ダクとか女子プロたちが許すはずも無いだろう。
乱闘は見えている。

また、男子が負けた場合の罰ゲームがなく、非常に不公平なルールである。

しかし、それでもケイコは、それで良しとした。
その程度でなければ合宿の意味もないと。
さすが女子プロレスの女王である!


先鋒 
ケンジロウ
181センチ、83キロ
スポーツ暦:空手2年、柔道8年

VS

ヨウコ
165センチ、64キロ


次鋒
コウタ
175センチ、80キロ
スポーツ暦:レスリング3年

VS

リカ
163センチ、63キロ


 中堅
 ヨウスケ
171センチ、76キロ
スポーツ暦:野球6年、柔道2年

VS

マナミ
157センチ、80キロ


副将
リョウヘイ
163センチ、61キロ
スポーツ暦:剣道6年

VS

エルザ
177センチ、73キロ


大将
コウジ
178センチ、69キロ
スポーツ暦:卓球8年

VS

ユウコ
166センチ、72キロ




先鋒戦は、絶対に勝利したい。
女子プロチームは、円陣を組み、かけ声とともに気合を入れる。
ヨウコが1番手。団体の中心選手になりつつあるヨウコで先手必勝をかける!

一方の男子大学生チームも、高校時代には柔道部でインターハイ出場を果たすケンジロウをトップバッターに置き、1勝をとりにいく。
また、大学からはじめた空手もめきめきと力をつけており、打撃も侮れない。

ゴングとともに。両者がにらみ合う。


声援が飛ぶ。
周りの女子レスラー達は、ヨウココール。
それに対して、男子大学生チームは、卑猥な言葉もあるが、ケンジロウへの熱い声援だ。
「たのむぞ、ケンジロウ!」
「いけーいけ!」
「女なんて楽勝!」
この合宿がきまってから、皆、「女格闘家対レイプ魔」のビデオを見て色々と研究しており、対女子プロレスラーバージョンでも練習をしていたし、野次も同様に予習していたと言うわけだ。

かけ声とともに、ヨウコがかかるが、次の瞬間、ヨウコの体が宙を舞う。
ケンジロウが足払いで倒したのだ。見えないスピード。
周囲から男子学生の歓喜の声援と女子レスラーの不平が飛び交う。

組み敷かれたヨウコは、ケンジロウの押さえ込みから必死に逃れようとするが、さすが柔道で鍛えているだけあり、しっかりと決まっている。
そこから、体をヨウコの下にいれたかと思うと、今度は一瞬で三角締めに入ろうとする。
なんとか、必死にロープブレイクして逃れたヨウコ。

場内は殺気に満ちていたが、男子学生の大きなため息、だがすかさず
「いいぞ、いいぞ、少しは楽しまないと!」
「楽勝、楽勝、このまま一気にしめおとしちゃえ!!」
女子レスラー達も
「ヨウコしっかり!」
「しっかり、前を向いて!」
黄色い声援が飛ぶ。

次の瞬間、ヨウコが背負い投げ、柔道なら間違えなく一本!
ヨウコは、大の字に倒れる!

男子の歓声とケンジロウのガッツポーズ!
腰を抑えて立ち上がろうとするヨウコに今度はジャンピングエルボーをくらわします。

一方的な暴行に女子プロ軍団からのクレームも男子学生の歓声と野次でかき消される。

そこへ、とどめのハイキックがかわされ、ヨウコがはじめて、ケンジロウのバックをとり、絞めにかかるも振りほどかれ、肘ウチが入ります!
それに激怒したケンジロウがいきりたって、ビンタを強襲していきます!

バシィーン、バチーンとヨウコの顔面を張り、

「ちくちょう!ちくしょう!」と涙ながらに抵抗するヨウコを最後に巴投げからの三角締めが決まり流れるような連続技で完全ノックアウト!!
気絶したヨウコを右足で踏みガッツポーズで勝利を雄たけびを上げるケンジロウ。

勝者ケンジロウ!!

圧倒である。

「よくやった!ケンジロウ!!」
「さすがだ!!」
「どうだ、女ども、男の強さを思いしったか!」
学生郡が女子レスラー達に罵声を浴びせる。

性の対象がヨウコではなくてよかったであろう。負けたら・・・であれば余裕で犯されていた。
男女の差を思い知らされた闘いでした。
身長差16センチ、体重差もほぼ20キロある。加えてインターハイ出場の男子トップレベルともなれば、さすがの女子プロでも女。本気をだされては、対処のしようがなかったのである。

負ければケイコとの対戦になるため、せめて少しでもダメージを与えたかったが、残念ながらそれは敵わず、タンカで運ばれていく。


続いて次鋒戦








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