「どうした?」と元気のないシュンに声をかけてくるのは、ヨウコだ。
ヨウコはシュンの幼馴染で1つ下の後輩。
ASWでは、17歳でユウコともにデビューした天才レスラー達だ。
エースのケイコが不在のASWを支える大黒柱になりつつあり、
新生タッグチーム、「サンダーウイングス」をユウコと結成している。
ヨウコは、男勝りな性格で、やんちゃな一面もあるが、ユウコは穏やかで優しい、
いわゆる優しい力持ちである。
2人は仲もよく、そこそこ可愛らしいのでケイコ一派を形成
しつつある女子プロ界の超新星です。 時期アイドルレスラーのトップの地位は確実とさえ言われていた。
男嫌いな感さえするヨウコも年頃、女子レスラーとは言え恋はしないものなのかと思うが、
これがさっぱり、男とは無縁でした。 ユウコもほとんどヨウコにくっついて歩くことがおおいため、
男性ファンが増えつつあるにも関わらず、そういった経験がほとんど無い純粋な少女です。
シュンがケイコと国際電話している事を知り、最近の状況とか色々と話した。
(ケイコがいない間、実はこの2人が性処理の対象となるとは、人間とは、いかなる・・・・・・)
やがて練習後に誰もいない道場リングにて、それがおこなわれた。
ヨウコは、昔から喧嘩が大好きで男の子を泣かしていた
。 男嫌いなところが有り、女子びいきでした。 中学では、少し荒れるも、
タイマンでは男子相手にも負けたことがないほどで空手の名手
です。 高校では、極真空手に精を出し、全国でも常に優秀な成績を収め、
ほとんどの大会では優勝していました。身長164センチ、体重は、64キロ、セミロングヘア
ヨウコは、やや優しい感じですが、情熱は凄まじいです。少林寺拳法をならっていましたが、
後にレスリングに転向。高校1年で、全国優勝してから
全日本の強化選手にも選ばれました。ただ、そのときに女子プロデビューしたケイコに憧れ、
女子プロの門を叩くのでした。 身長166センチ、体重は71キロ、ロングヘア
この2人とのミックスマッチがシュンと展開されていくのです。 シュンは173センチ、
54キロの格闘経験がなく
喧嘩もした事がないような貧弱男子です。 とても相手にできるレベルでは、
ないのです。
リングで皆が帰った後、
2人の練習と称したトレーニングに呼び出されては、スパーリングを強要されたのです。
元々、ヨウコは暴力的で男子を倒すのが好きでした。 ユウコも男子との交わりが少なく
、力試しに男の子とスパーリングをやっぱりしたいし、優越感に浸りたいのである。
2人が再度練習開始で、受身や器具を用いた筋力トレーニングをしています。
シュンがくると照れくさいのか、段々談笑に変わり、サンダーウングスの2人が色々と張り合うことなりました。
2人の腕相撲、これが盛り上がりました!
右は互角でした、
いつまでたっても勝負が付きません。タッグを組んでいるとは言え、負けず嫌いなライバル同士でもあります。
左はユウコが勝利。結構圧勝でした。
納得できないヨウコが再戦、利き腕の右はいい勝負でしたが、またもや敗戦。
結果2勝1分けでユウコが勝利。
この時、シュンがレフェリーとなり勝利したユウコを右腕を、
勝利を認めるように上げた事に絡んできたのです。 「アンタと勝負させなよ」
挑発的なユウコに、シュンは少しビビリましたが、ユウコも盛り上がり、
「そうだよ、シュン君もやってみなよ」 と乗せられ、腕相撲させられます。
握った瞬間に負けると解ったシュン。握るとヨウコもにやりを笑みを浮かべたことから
2人の実力差を伺える。 女に力で負けられるかと意気込むも・・・・ 一瞬でしたネ。
「やっぱり、シュン君ほら、その細腕じゃあ、私たちと勝負にならないよ、あ、
そうだ、リング 上がってみる?」
ユウコがシュンを誘います。
ここがスタートでした。地獄のいや天国の・・・・
ヨウコが水着で対戦します。
シュンも競泳用のビキニパンツを用意して取り組みました。
「ははっ、ウォーターボーイズみたい」 「男のビキニ、似合ってるよ」
恥ずかしげもなく組合が始まります。 ですが、そこは、さすが女子プロ。相手にもならず、
簡単にあしらわれてしまうのです。
シュンは、いつもケイコ相手に闘っているんだ。
勝てないにしても、一矢報いれるし、なんとか闘えると思っていたのです。
甘い。
そりゃあ、ケイコはシュンと付き合っている彼女です。
うまく手加減していたんでしょうね。
そして、男としてのプライドも配慮してくれたんでしょう。
だからこそ、怪我もなく、今日まで、気持ちいいプロレスセックスができていたんでしょう。
肉体的にも精神的にも。
ところが今目の前にいる彼女らは違うんです。
ともすれば、暴徒への変貌する、危険な状態なんですよ。 手加減なんていらないのかもしれないですしね。
<<中略>>
ヨウコ叩きのめされたシュンは、目を覚ましました。
そこは、ヨウコとユウコの部屋のベッドの上でした。(2人ともASWの寮に住み込みのレスラー)
どうしたんだろう。
ああ、そういえばスパーリングで・・・あ、いててててて、体中が痛い。立ち上がろうとすると背中は痛いし、足も痛くて、歩けない。
「あ、気が付いた?大丈夫だった、大変だったよ、ここまで運んでこれたからいいけど。
悔しいかもしれないけどきつければギブしない、死んじゃうよ」
ユウコが優しく声をかけてくれた。
「オレ、どうなったんだっけ」
「シュン君、覚えてないの?ヨウコも少しは加減すればいいのに、可愛そう」
「ああ、そうだ、オレ、ヨウコにコテンパンにされたんだな、それで、たしか技かなんかかけられて、声が出なくて、ギブできなかったんだ」
「痛むでしょう、私が止めていなけりゃ、間違えなく病院送りだったよ。男の子とはいっても素人だもん、受身がまともにとれないのに、考えて加減してあげないとね、しばらく休んだほうがいいよ。起こしてあげるから。」
ユウコが優しく接してくれた。
でも、むむむむむ、この格好、そう、プロレスするためビキニパンツのまま・・・
恥ずかしいな、と思いつつも休むのでした。
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