冬のクリスマスシーズン。 シュンも大学が落ち着き、ケイコも巡業が落ち着いてきた。
年内の団体対抗戦も終わり、シュンは、イブに2人で夜景を楽しみながら、ペアリングをプレゼントして盛り上がり、ホテルが満室のため、なんと、そのまま、ASWの寮にて休むことにしたのだ。 夜は、激しく性愛を楽しみ、そのまま眠りについてしまった。 よくよく、シュンもこの寮には御泊りしていたのだが、その日は運が悪かったね。
2人ですやすやと眠りについていると、翌朝なんと、ブルゴンがそこにあったのだ、いや聳え立っていたのだ。
ブルゴンとは、ASWに所属する極悪同盟の首領で、身長も170センチ超えで体重も120キロを越える巨女である。男子レスラーにも負けないパワーと体躯を武器に、配下のヒール軍団を束ねる国内最強女子である。
「お前ら、何やってんだよ!」 ブルゴンがシュン達のベッドに入ってきた。 シュンは、何と水着だったのだ。昨晩の最後に寮で熱くケイコと盛り上がり、プロレスセックスをして、そのまま御互いコスチュームで眠りについてしまっていたのだ。 ケイコは、ムニャムニャと寝言をいいながら寝返りをうち、夢の中だ。
ブルゴンは、シュンの股間を擦ってきた。 「おい、おい、朝から元気じゃねーか、テメ何考えてんだ!」 シュンは、水着越にブルゴンに触られたが、朝勃ちしていたのだ。 断じて不順な事を考えていたわけではない。
そんな事を言えるはずも無く、ブルゴンは、シュンをベッドからその太い腕で力づくで引っ張りだします。
シュンは、ブルゴンに捕まれて、動けず、キャメルクラッチをかけ、頭は髪を引っ張られている。 巨体からの重圧が物凄い。 シュンは声もだせず、苦悶の表情を浮かべる。
「ここはな、男子禁制なんだよ、それくらいわかってんだろ!このスケベヤローが!」
元々ブルゴンは、新人時代には、女子プロ会場にて盗撮ヤローや水着ドロボーを見つけては、控え室に連れ込み懲らしめていたのでこの類はお手の物である。
「ほら、どうだ!もう、2度としないか、どうなんだ!」
シュンを仰向けにして、次の瞬間 ブルゴンの、巨体が宙に浮き、シュンのお腹に着地した!!!
大きな音でケイコも目を覚ます。
「うう〜ん、ん?どおしたの・・・・?」
寝起きで状況がつかめていないようであるが、しばらくして目が覚め、このピンチが理解できるようになった。
「や、やめてよ!シュンに何したのよ!」
シュンは、先の一撃で、ぐったりと動けない。
その姿をみて 「大丈夫!?しっかり!」
「シュンは、悪くないよ、私が連れ込んだんだ」
「おい!ケイコここは、女子寮だぞ。何男連れ込んでんだよ!クリスマスだからって調子こいてんじゃねーよ!」
「なによ、たまた泊まるトコがなかったのよ、それくらいいいじゃない、誰にも迷惑かけてないじゃないのよ!」
「ああ?」 強烈なブルゴンのビンタがケイコに決まる。
「何、生意気言ってんの!風紀考えてんのかテメーは!先輩が寮に、こんな可愛いボーイフレンド連れ込まれりゃ新人もプロレスに集中できないだろーが!」
ケイコとブルゴンの激しいバトルが展開されるが、大きな声での喧嘩で、隣部屋から驚いてヨウコとユウコが来て、ブルゴンを止めに入り、やっとの事で収拾がつく。
「おめーばっかりいい思いしやがって!ちぇっ!」 怒りの収まらないブルゴンがパイプ椅子を破壊して去っていく。
「ったく朝ぱらから、なんなの」 ケイコもおさまらない。
ヨウコがシュンを介抱する。 「大丈夫?動ける?」
「う、うーんお腹が・・・痛すぎて」
「内臓大丈夫!?医者行く?」
「いや、そこまでは・・・・」
とんだブルゴンのクリスマスプレゼントだった。 勿論ブルゴンには、彼氏などいない。クリスマスの夜は寂しい夜をすごしたのだろう。 その事が一段と腹を立てたのだろう。
その日は、ゆっくりとケイコと休み、後日、2人でブルゴンのところへ謝罪しにうかがうのだった。
「お前ら、いっつも仲良くしてるけど、やっぱり出来ていたんだな」
「すみません、2人でホテルに泊まる予定でしたが、部屋が空いてなくて・・・」
「そんな事聞いてねーよ、まあいいや、年始の後楽園、ボッコボコにしてやっからよ、待ってろよ。男にうつつ抜かしてっからこーなるんだってマイクパフォーマンスもしてやんよ!」
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